2019/10/22 07:27



〜本革について〜

牛革、羊革など動物の革全般を本革(天然皮革)と言います。
Hana Bright leatherで取り扱っている本革のiPhoneケースや財布等の多くは、ルガトショルダー、プエブロ、素のヌメ革を取り扱っております。
革は牛がメインですが、馬、ヒツジ、ヤギ、シカ、カンガルー、ウナギなどバリエーション豊富。それぞれのレザーに優れた特徴があります。

また本革は経年変化します。革本来の風合いを愉しむことができ、次のような特徴があります。バラキズ(引っかいたような小さな傷)、トラ(生きている間にできた皮膚のシワ)、色の濃度の違い。これらは自然で生まれたものだからこそ味わえる、天然皮革の証です。生前についた傷やシワなどを残した仕上げの革はエイジングを起こしやすく、時とともに美しい風合いへと変化します。






〜合皮について〜

天然の布地に合成樹脂を塗布し、表面を天然皮革に似せたものを合皮(合成皮革)と言います。
合成樹脂には、ポリ塩化ビニールやポリウレタン樹脂がよく使われます。
簡単に言うとビニールやプラスチック素材と似ています。水をはじくため汚れにくいです。
この塗布剤に型押しをすることで、革の質感を人工的に作っているため、本革のように品質に差がでません。
見た目は革の素材感を愉しめますが、匂いや肌触り、馴染み感は再現できないので、本物志向の方には物足りなく感じるかもしれません。

合皮は経年劣化します。合皮によく使われるポリウレタンは、空気中の水分と結合して徐々に劣化していきます。これを「加水分解」と言い、着用していない時でも少しずつ劣化は進んでいきます。 そのため合皮の寿命は製造から3年程度と言われています。 表面が徐々にぬるぬるした感じになり、ベトベトになったり、かなり進行すると表面のひび割れが進んでボロボロになってしまいます。






メリット、デメリットを簡単にまとめるとこんな感じです。

本革…メリット→長持ちする。高級感がある。

          デメリット→雨に弱い。良い革ほど高価。

合成皮革…メリット→雨に強い。安く買える。
                 デメリット→安っぽい見た目。すぐぼろぼろになる。


合成皮革のよいところは、やはり本革と比べて圧倒的に安く購入できるところですね。
ですが合成皮革では絶対に出せない高級感をもっているのが本革です。合皮のものと比べるとその差は歴然です。安物の合皮の財布やバッグを使っていると「あまり身につけるものにこだわりがないのかな?」という印象を与えます。特に年齢を重ねた場合は、良いものを知る人間が周囲に増えますから、大人になればなるほど革の素材にはこだわって身につけるアイテムは選びたいものです。


本革合皮
素材天然の革。通気性が良い。繊維質。水を弾くため汚れにくい。
重さ重い軽い
耐久性丈夫。経年変化で色合いや質感に味がでる。低い。経時劣化して表面剥離する場合がある。
寿命10年程度 ※手入れ次第2年程度
価格高価安価

※一概にこうだから本革!合皮!と言えないものもあります。


今までは、革の匂いや、よく見ると毛穴が見えたり、断面が少し毛羽立っているなど、本革にはあるが合皮にはないものというものがありましたが、最近では合皮に本革のような匂いをつけたり、毛穴があるような加工をしたりと、見た目での区別はあまりつかなくなってきているものもあります。


上記のまとめになりますが、ですがやはり使っていくと歴然としてその違いはわかります。合皮はすぐにダメになりますが、本革は丈夫です。また、並べたときが一番わかりやすいのですが、合皮は安っぽく、本革のほうが高級感があります。




長くなりましたが、皆様に本革の良さを知って頂くために少しでもと思い記載させていただきました。ネットより活用させて頂いた文もあります。


これからも沢山皆様が長く気に入って使って頂けると作品を製作していきたいので、今後もHana Bright leatherをよろしくお願い致します。